花こまの旅ブログ

公演先での感じた事を思いのままにつづります!

「怖さ」を考える(秋の猿まわし&花こま公演)〔兵庫県尼崎市〕


園長先生曰く、「映画やテレビなどで、グロテスクなシーンを喜んで見ている子ども達が、獅子舞にこんなにも怖がるなんて!」。白昼堂々と広い広場の真ん中で演じた「獅子舞」への反応に驚かれたようです。「怖い」といっても、見捨てられる「怖さ」、命を奪われる「怖さ」など、様々な「怖さ」がありますが、私達の祖先は、壮大な自然からの恵みを頂いている感謝を感じながら、時には身近な命さへ奪う自然の猛威に落胆し、自然との付き合い方を考えたんだと思います。一層、人間として高まっていく事で、その「怖さ」を克服していこうとした生きざまを「獅子舞」から感じています。どうも「怖さ」の種類が違うのかも知れません。
演目:水口囃子、南京玉すだれ、猿まわし、寿獅子

揺れ動く気持ちを乗り越えて(秋の猿まわし&花こま公演)〔兵庫県神戸市〕

公演中に流される涙、思わず吹き出る笑い顔、感謝の念に堪えないうるうるとした瞳など、喜んで頂こうと全身全霊でこちらが臨んでいる時に、ふと客席のその様な姿が目に入ると、胸が熱くなり、感涙に堪えません。それでも、手を緩める訳にはいきません。持てる力で考え付く表現で、最後までやり切るのみです。利用者の皆さんのこの様な姿に、職員の方の喜びも、また格別です。上手く表現できない利用者の皆さんの分まで、私達に感謝やお礼を発して下さいます。いえいえ、そのためにこそ、私達は「公演」を行っているのでございます。こちらこそ、本当にありがとうございました!
演目:水口囃子、寿獅子、南京玉すだれ、猿まわし

同志としての信頼(秋の猿まわし&花こま公演)〔兵庫県神戸市〕

こちらは、民族芸能への無上の愛着を持っておられる保育園です。縁あって九州の芸能をこよなく愛し、その芸能を学び続けられ、子ども達にも伝授されています。そういう訳で、芸能を追究しているという同志的な繋がりを感じる訳です。毎年、私達を心からお迎え下さり、お互いを確認する機会ともなっています。今回初挑戦した先生の満足した顔に、素敵な笑みがこぼれます。昨年老衰で亡くなった、お猿の「いっぺい君」の墓前にお供え下さいと、人参、胡瓜、芋などの詰め合わせを、長年の功労として園児の皆さんから頂きました。誠に、感に堪えない素敵なプレゼントとなりました。
演目:水口囃子、秋田大黒舞、南京玉すだれ、猿まわし、寿獅子